「秋寂し、南部風鈴鳴りにけり」
先日本屋の帰りにカウベルのついた喫茶店に入ってみた。
可愛い女の子に「ネスカフエブレンドをくれる?」と突っ込みを入れてみた。
「お客様、もっとおいしいブレンドコーヒーがありますけど」とうまい受け答えなので
「それ頂戴」と言って頼んでみた。普通なら「そんなものおいてませんけど」といってもおかしくないはずである。
ここには私のような変なおじさんが時々来るのかもしれない。
それからおもむろに、本を開いて何気なくBGMを聞いていた。
流れてくるのはビリーヴォーンの「波路はるかに♪~」やパーシーフェイスの「夏の日の恋♪~」、Frank Chacksfield フランク・チャックスフィールド の「引き潮♪~」等ばかりである。いい曲ばかりではある。
でもね♪~夏バージョンばかりなんです。
外は枯葉舞い、 街ゆく人々はコートすら着ている人もいるくらいなのである。
今はもう秋♪~誰もいない海♪~
そこで筆者は思う、
ヴィヴァルディの「秋」、ベートーベンの「月光ソナタ」とはいかないまでもイヴ・モンタンの「枯葉♪~」やヘンリー・マンシーニ「ムーン・リバー」、エディット・ピアフの「バラ色の人生」、レイモン・ルフェーヴルの「シバの女王」、などをさりげなくかけたらコーヒーはもっとおいしいのにと思う。
周りには子供連れファミリーやアベック、女の子同士、サラリーマン、おしゃべり好きのオバタさん達などがいる。
全員を満足させるのは無理かなと思ったりもする。
季節は足音を立てながら秋から冬へと向かっている。今頃山では紅葉が美しいだろうと想像してみる。
しばらくして体が温まったころ、席を立ち、雑踏の中を家路へ急ぐ。新世界の家路♪~
家に戻り、部屋の空気を入れ替えていたら、なにやら風に吹かれていい音色。
チリリン♪~
「秋寂し、南部風鈴鳴りにけり」(お題は「秋の風鈴」)
と捻ってみた。【管理人=メタボ招き猫の最新作】
なんだ吾輩も時代に取り残された季節外れの仙人であっのだ。
※ヴィヴァルディの「四季」はアーヨ版またはカルミレッリ版がお勧めです。

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チョン・キョンファの「四季」の演奏も素晴らしい。

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