花鳥風月・季節とともに暮らす喜怒哀楽365日

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11月6日は土用明け。土用って土曜日で半ドンになる日のことじゃない?

 

土用とは二十四節気立春立夏立秋立冬の前の18日間のこと。季節と季節の変わり目の混沌とした時期を示す。土用は各季節の変わり目にある。


土用の間は、土の気が盛んになるとして、動土・穴掘り等の土を犯す作業や殺生が忌まれた。
土いじりはNGです。

 

土用って「土曜日の半ドンではなく18日間の休養日」なのです。


2016年の秋土用は10月20日~11月6日であり、10月20日が土用の入りであり11月6日は土用明けとなる。

 


★土用(どよう)とは土旺用事(どおうようじ)の略。 

土用(どよう)とは、五行に由来する暦の雑節である。1年のうち不連続な4つの期間で、四立(立夏立秋立冬立春)の直前約18日間ずつである。

 

土用どようとは
雑節の一つで立夏立秋立冬立春直前の 18日間ずつをさす。中国古来の五行説によれば,宇宙の万物は木,火,土,金,水の5つの元気で組成されているといわれ,木の方位は東で春を,火の方位は南で夏を,金の方位は西で秋を,水の方位は北で冬をそれぞれ代表し,土は中央で四季の主であるという。

各土用の最初の日を土用の入り(どようのいり)と呼ぶ。最後の日は節分である。

・土用は暦の雑節の一つ。中国では、1年春・夏・秋・冬の四季に、木・火・土・金・水の五行をあてようとしたが、四季に五つを割り当てるのはむりである。

そこで春・夏・秋・冬の四季に木・火・金・水をあて、各季の終わり18日余に土気をあてた。これを土用といい、土曜用事を略したものである。

現行暦では、太陽の視黄経がそれぞれ27度、117度、207度、297度に達したときが、それぞれ春の土用、夏の土用、秋の土用、冬の土用の入りで、その期間はおよそ18日間で、各季の土用があけると、立夏立秋立冬立春である。

 

●歴史
五行では、春に木気、夏に火気、秋に金気、冬に水気を割り当てている。残った土気は季節の変わり目に割り当てられ、これを「土旺用事」、「土用」と呼んだ。

土用の間は、土の気が盛んになるとして、動土・穴掘り等の土を犯す作業や殺生が忌まれた。ただし、土用に入る前に着工して土用中も作業を続けることは差し支えないとされた。また「土用の間日(まび)」には土用の障りがないとされた。

五行の性質において、木気は植物のような発育伸長する勢いある傾向、火気は勢いが頂点に達し燃え盛る性質、金気は熱や勢いが衰え凝縮・固化しつつある状態、水気は凝縮しきってエネルギーを秘めつつ静的に留まった状態であり、これらは四季、太陽、植物などの周期変化の観察から象徴化された。

土気は土壌におくと種が発芽することの観察から、大きな変化を促し保護する働きと場所の象徴である。

四季にはそれぞれ象徴である木火金水が順当に割り当てられたが、そのままでは季節が変わる際に性質の異なる気が接しギャップが生じる事になる。
現実のスムーズな移行にはバッファ的に働き現在から次の季節の気へと変容させる期間があり、ここで土気が活発に働いているとみたのが土用(土の働き)である。
この期間は、1年を五行の5等分し、さらに土を四季に配分するため4等分した長さとなる。


土用とは、1年に4回あり、 立春(2月4日頃)、立夏(5月5日頃)、立秋(8月7日頃)、立冬(11月7日頃)の前18日間の事をさします。

立春前の「冬の土用」が1月17日頃
立夏前の「春の土用」が4月17日頃
立秋前の「夏の土用」が7月20日頃
立冬前の「秋の土用」が10月20日頃
から始まります。

2016年は
冬土用:1月18日~2月3日 (太陽黄径297度)
春土用:4月16日~5月4日 (太陽黄径27度)
夏土用:7月19日~8月6日 (太陽黄径117度)
秋土用:10月20日~11月6日 (太陽黄径207度)
最初の日を「土用入り」最後の日を「土用明け」といいます。

《季 夏》「ほろほろと朝雨こぼす土用かな/子規」

※上記の太陽黄径は入りの日のものです。
※入りの日によって18日間でない場合もあります。約18日間と解釈してください。 

 

陰陽五行説で、春・夏・秋・冬をそれぞれ木・火・金・水とし、(余った?)土を各季節の終わりの18日間に当てはめたことから、立春立夏立秋立冬の前の18日間を土用といいます。

次の季節へ移る前の調整期間といったところです。
一般的には立秋前の18日間の夏土用をさします。この期間を暑中と呼び、暑中見舞いを出す時期でもあります。
また、夏土用に入って3日目が晴れれば豊作、雨が降れば凶作といわれています。この豊凶占いのことを「土用三郎(どようさぶろう)」といいます。

土用の期間は土公神(どくじん)といわれる土を司る神の支配する時期とされ、土を動かす作業(柱立て、基礎工事、壁塗り、井戸掘りなど)を忌む習慣があった。
・土用の期間中は土のなかに土を司る神、 土公神(どこうじん・どこうさま)がおられるので、土をいじると怒りをかい、祟りがある。
例えば
土用中に土を犯す事は忌むべきだとか、
土いじりをしてはいけないとか、
丑の日に大根の種をまいてはいけないとか・・
葬送は延期しなければならないなどの禁忌が設けられていました。

土用中は季節の変わり目になるので「農作業などの仕事をすると体調が壊れやすい」という戒めの意味があったようです。

 

●土用期間中にしてはいけない事
ガーデニング
・農作業
・草刈
・建設・土木・リフォーム
・引越し
・新規のこと
・買い物(食料品や消耗品は除く)
・旅行、レジャー
・アウトドア
・暴飲暴食
・釣り(アウトドアですし、殺生は禁止とされるところから釣りも禁止したほうがいいでしょう。また夏の土用に関しては水温が高いため土用隠れを起こし釣れなくなります。)
土に触れる事全般にNGです。あとは新規の事項、これは開業だとか、新規出店、新装開店などもNG。
買い物も新しい電化製品を買うとか、服を買うとかはよしておいたほうがいいでしょう。夏なら水着を買うとかも日をずらしたほうが良いといいます。
季節の変わり目で、体調が悪化していると判断力も衰えます。すると不要なものを購入したりとかしやすいという事でNGとされます。

 

●したほうが良いこと
・ゆっくりと休む。
・土用干し(衣服を虫干しすること)
・梅干を干す
・整理整頓清掃
・衣替えの準備、寝具や家具などを季節の品に変える。
・消化のいいモノを食べる。
・次のシーズンの準備
・うなぎなど「う」のつくものをたべる。梅干、うなぎ、瓜、うどん、
とくにゆったり休むのはいいでしょう。いつも忙しい人はこの期間くらいは骨休めするようにしましょう。
消化のいいものを食べるのは大変プラスです。体調がよくなります。

夏負け防止では土用丑の日の伝承が多く,ウの字のつくウナギ,ウリ,牛の肉や土用餅を食べる風習がある。静岡市にはユリの根を入れた土用粥を食べる所もある。

季節の変わり目で体調も崩しやすいので精のつくものを食べよう!と言う事です。
因みにポパイはほうれん草を食べて元気もりもりになるようです。

平成の世には夏のウナギに対抗して「秋の土用は秋刀魚で健康に」といううたい文句で魚屋&回転寿司屋で秋刀魚PRしている。

 

※秋刀魚(さんま・サンマ)
秋のサンマは脂肪分が多く美味であり、特に塩焼きは日本の「秋の味覚」の代表とも呼ばれる。日本では、塩焼きにしてカボスや、スダチ、ユズ、レモン、ライムなどの搾り汁やポン酢、醤油などをかけ、大根おろしを添えて食べることが多い。

サンマは餌を食べてから排出する時間が30分程度と短いため、内臓に独特のクセはあるがえぐみは少なく、塩焼きのはらわたを好んで食べる人も多い。日本各地でサンマ祭りが行われる(一例として「目黒のさんままつり」)。


蒲焼きの缶詰は水産物缶詰のなかでもポピュラーなものの一つである。近年では刺身としても流通しており、脂の乗り切らない初秋が食べ頃とされ、他の青魚と同様に酢じめして食べる事もある。また、押し寿司としても利用される。


関西、南紀、熊野、志摩等、紀伊半島、志摩半島の一部において「サイラ」と呼び(学名はここから取られた)、秋刀魚寿司や開きにして一夜干しにしたものを焼いて食べるのが一般的。


志摩では天岩戸の神饌の一つ。11月23日には岩戸の前でサンマを焼いて食べる。
伊豆や紀州、北陸などでは脂の落ちたサンマを丸干しに加工することもある。特にサンマの若魚を丸干しにしたものは「針子(ハリコ)」、鈴鹿ではカドと呼ぶ。

サンマには、血液の流れを良くするといわれるエイコサペンタエン酸が含まれており、脳梗塞心筋梗塞などの病気を予防する効果があるとされている。また、ドコサヘキサエン酸も豊富に含まれており、体内の悪玉コレステロール(LDL)を減らす作用、脳細胞を活発化させ、頭の回転を良くする効果もあるとされている。

 

・生のサンマの鮮度の見極めは
尾を持ちサンマの頭を上に向けたとき、体が曲がらずにできるだけまっすぐに立つもの
目が濁っていないもの
口先がほんのり黄色いこと
などと言われている。おいしいサンマは口先だけでなく尾も黄色く、極まれに全身が黄色のサンマも獲れる。これらは高級魚として高値で取り引きされる。サンマが黄色くなる理由はいまだ解明されてない。

焼き魚として調理する場合、取り除くべき大きな鱗を持たず内臓やえらを取り出すことも少ないため包丁を必要とせず扱いやすく、料理書で入門用鮮魚とされることがある。

沿岸漁業でサンマが獲れる地域が日本近海に限定されるため、サンマを食べる習慣があるのは日本とロシアのサハリンとカムチャツカ半島周辺に限られていたが、近年は中国などでも和食ブームでサンマを出す日本食レストランが増え、人気が高まってる。ロシアでは焼いた物にスメタナをつけたり、生の切り身をマリネにするなどして食べる。

 

●関連事項
・落語「目黒のさんま」 :江戸の殿様(ときに徳川将軍の場合あり)と大衆魚のサンマを絡めた創作譚。


・『秋刀魚の歌』 :佐藤春夫


明石家さんま :サンマの名を持つ日本人コメディアン。実家が水産加工業を営んでいたことから命名された。


秋刀魚の味:『秋刀魚の味』(さんまのあじ)は、1962年に松竹が製作・配給した日本映画。小津安二郎監督の遺作でもある>

 

☆彡土用の間日(どようのまび)
土用の間日(どようのまび)は、土用の期間の中で特別に設けられた日。土用中は忌む、土を動かす作業をしても問題ないとされた。

 

●成立
土用は、土公神という土の神が支配する期間とされたため、動土、穴掘りなどが忌み嫌われていた。しかし、一般の仕事に支障が出るために、間日(まび)が設けられる。この間日には、土公神は文殊菩薩に招かれて天上に行くので、地上にはいなくなるという。

 

●それぞれの土用の間日
季節ごとの土用について、十二支の日で決まっている。
春:巳・午・酉
夏:卯・辰・申
秋:未・酉・亥
冬:卯・巳・寅

 

●民俗風習
夏の土用に入った3日目を土用三郎といって、この日の天候でその年の豊凶を占った。

このころは1年でもっとも暑いときなので、土用干しといって衣服や書物などの虫干しをする。また土用の丑(うし)の日に丑湯といって薬湯に入ったり、夏負けしないためウナギの蒲(かば)焼きやどじょう汁を食べる風習がある。中国地方では、牛の祇園(ぎおん)といって牛を引いて行って海に入れる。また薬草は、夏の土用にとったものがとくに薬効があると、昔からいわれている。

 岡山県の各村では、夏の悪疫を退散させるために土用祈祷(きとう)を行う例がある。土用念仏ともいって大数珠(じゅず)を繰り回して念仏を唱える。同県高梁(たかはし)市備中(びっちゅう)町西山地区では、土用入りの日に家内安全と虫送りの祈祷のため、寺から僧がきて道中念仏を唱えて家々を回り、『般若心経(はんにゃしんぎょう)』を読誦(とくじゅ)するという。