「神ってる」が『2016 ユーキャン新語・流行語大賞』に決定!
その年話題となった新語・流行語を決定する年末恒例の『2016 ユーキャン新語・流行語大賞』(現代用語の基礎知識選)が12月1日に都内で発表され、年間大賞には、25年ぶり7度目のリーグ優勝を決めた広島東洋カープの緒方孝市監督が、交流戦での鈴木誠也選手の活躍を評した「神ってる」が選ばれた。昨年の「トリプルスリー」に続き、プロ野球に絡む言葉に決まった。
各分野からバランス良く言葉が生まれ、“豊作”と言われた今年の流行語候補だったが、唯一の年間大賞を獲得したのは、「神がかっている」さまを表現した省略語だった。
プロ野球・広島カープの緒方孝市監督が6月18日、2試合連続サヨナラホームランを放った鈴木誠也選手の神がかった活躍を「神ってる」と表現した。
それ以来、この言葉は球団全体の好調ぶりを象徴するようになり、チームは1991年以来25年ぶりのリーグ優勝を達成した。広島の勢いとともに「神ってる」も使いやすさから世間へ広く浸透。チームは惜しくも日本シリーズで破れ日本一を逃したが、「神ってる」が流行語の頂点を獲得する運びとなった。
そのほか、トップ10にはいろいろご不満もおありでしょうが、世界的流行となったピコ太郎さんのユーチューブ動画「PPAP」とともに、タレントや国会議員らの醜聞を称した「ゲス不倫」、待機児童に不満を持つ匿名の母親のネット上の書き込み「保育園落ちた日本死ね」「聖地巡礼」「トランプ現象」「(僕の)アモーレ」「ポケモンGO」「マイナス金利」「盛り土」などが選出された。
ネット時代を象徴する言葉が多く並び、選考委員は「不確実な時代を映す過激な言葉が多かった。ネット社会の増幅装置が言葉をとがったものにしている」と評した。
今年流行した言葉を決める「2016 ユーキャン新語・流行語大賞」の大賞に「神ってる」が選ばれ、広島カープの鈴木誠也選手が1日、東京都内で行われた表彰式に出席した。
「神ってる」で受賞した鈴木選手は「信じられないの一言。試合に出たい一心がこういう結果になって、数多くのファンに名前を覚えてもらったことをうれしく思います」と話した。
鈴木選手は「僕自身が言った言葉ではないので、どう喜んでいいか分からない」と戸惑いを見せつつも、大賞を「うれしく思っています」と笑顔。「広島東洋カープが優勝して、いい年にはなったと思っているんで、そういう年に『神ってる』という言葉が受賞したこと、僕は一生忘れないと思います」と語った。
「神ってる」は広島カープの緒方孝市監督が、鈴木誠也選手の活躍を表現した言葉として流行。鈴木選手は、「(緒方監督に)褒められたことがなかったので、初めて『神ってる』(と言われ)……ほめ言葉だと思ったのでうれしかったです」と心境を告白。「苦しかったシーズンではありますけど、『神ってる』をきっかけに飛躍できましたし。でも、シーズン中に結果を残すたびに神ってる神ってる、と言われるのは悔しい部分もあったので、来シーズンは『神ってる』と言われないように実力で結果で見せていきたいなと思います」と意欲的に語った。
築地市場の移転問題を象徴する「盛り土(ど)」は、受賞者辞退。対象者は明らかにされていない。
また、『選考委員特別賞』として「復興城主」が受賞した。
2014年は「ダメよ~ダメダメ」、13年は「じぇじぇじぇ!」「倍返し」「今でしょ!」、12年は「ワイルドだろぉ」など、数年前までは芸能ネタが大賞を受賞していたが、昨年に続き今年も大賞を逃した。
同賞は1年の間に軽妙に世相を表現している“言葉”、広く大衆の目や口、耳をにぎわせた“言葉”の中から選出。11月17日に大賞候補30語が発表されていた。
新語・流行語大賞、年間大賞は「神ってる」 「2016 ユーキャン新語・流行語大賞」
2016 ユーキャン新語・流行語大賞 年間大賞 youtube
【2016新語・流行語】
「大賞受賞語」:受賞者
◆「神ってる」:緒方孝市監督、鈴木誠也選手(広島東洋カープ)
「トップテン受賞語」:受賞者
■「ゲス不倫」:週刊文春編集部
■「聖地巡礼」:冨田英揮氏(ディップ代表取締役社長 兼 CEO)
■「トランプ現象」:なし
■「PPAP」:ピコ太郎(シンガーソングライター)
■「保育園落ちた日本死ね」:山内志桜里氏(衆議院議員)
■「(僕の)アモーレ」:長友佑都選手(伊・インテル)、平愛梨(女優)
■「ポケモンGO」:株式会社ナイアンティック、株式会社ポケモン
■「マイナス金利」:日本銀行
■「盛り土」:受賞者辞退
「選考委員特別賞」:受賞者
◇「復興城主」:熊本市
【過去の新語・流行語大賞】
2015年:「トリプルスリー」「爆買」
2014年:「ダメよ~ダメダメ」「集団的自衛権」
2013年:「今でしょ!」「お・も・て・な・し」「じぇじぇじぇ」「倍返し」
2012年:「ワイルドだろぉ」
2011年:「なでしこジャパン」
2010年:「ゲゲゲの」
この賞は、1年の間に発生したさまざまな「ことば」のなかで、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶとともに、その「ことば」に深くかかわった人物・団体を毎年顕彰するもの。
1984年に創始。毎年12月上旬に発表。『現代用語の基礎知識』読者アンケートを参考に、選考委員会によってトップテン、年間大賞語が選ばれる。
選考委員会は、姜尚中(東京大学名誉教授)、俵万智(歌人)、室井滋(女優・エッセイスト)、やくみつる(漫画家)、箭内道彦(クリエイティブ・ディレクター)、清水均(『現代用語の基礎知識』編集長)で構成される。
※授賞が「トップテン=大賞」の方式になったのは第11回から。それ以前は、【新語部門】【流行語部門】【表現部門】等を設け、それぞれに授賞語を選定した。
2016年の候補・ノミネート語30語は以下の通り!
アスリートファースト
新しい判断
歩きスマホ
EU離脱
AI
おそ松さん
神ってる
「君の名は」。
くまモン頑張れ絵
ゲス不倫
斎藤さんだぞ
ジカ熱
シン・ゴジラ
SMAP解散
聖地巡礼
センテンススプリング
タカマツペア
都民ファースト
トランプ現象
パナマ文書
びっくりぽん
文春砲
PPAP
保育園落ちた日本死ね
(僕の)アモーレ
ポケモンGO
マイナス金利
民泊
盛り土
レガシー
★緒方孝市監督
緒方 孝市(おがた こういち、1968年12月25日 - )は、元プロ野球選手(外野手)、監督である。2015年から広島東洋カープ監督。
出身 佐賀県鳥栖市
経歴 佐賀県立鳥栖高等学校
選手歴 広島東洋カープ(1987~2009)
引退後
2010年は広島の野手総合コーチとして一塁コーチ、2011年から2012年までは守備走塁コーチとして三塁コーチ、2013年は一軍打撃コーチを務め、2014年は野手総合コーチ(ヘッド格)を担当。4月22日の対ヤクルト戦で監督の野村謙二郎が判定を巡って5分以上の抗議で遅延行為で退場になった際には、監督代行として指揮を執った。2014年10月15日に野村の後任として広島の監督に就任することが発表された。
監督1年目の2015年は4位に終わった。投打守のチームWAR合計が1位でありながらBクラスとなるのは史上初である。このシーズンを振り返って、翌年緒方は「去年の俺にはばかだと言ってやる」と述べている。2年目の2016年、チームを25年ぶりのリーグ優勝に導いた。
●タイトル
盗塁王:3回 (1995年 - 1997年)
●表彰
ゴールデングラブ賞:5回 (外野手部門:1995年 - 1999年)
月間MVP:1回 (野手部門:1995年9月) ※セ・リーグ歴代3位の月間21盗塁
JA全農Go・Go賞:2回 (強肩賞:1996年9月 好走塁賞:1998年4月)
スピードアップ賞:1回 (2003年)
最優秀監督賞:1回 (セ・リーグ連盟特別表彰:2016年)
●記録
初記録
初出場・初先発出場:1988年9月17日、対阪神タイガース23回戦(阪神甲子園球場)、7番・二塁手として出場
初安打・初本塁打・初打点:同上、4回表に野田浩司から左越ソロ
初盗塁:1989年9月16日、対中日ドラゴンズ21回戦(ナゴヤ球場)、8回表に二盗(投手:郭源治、捕手:山崎武司)
※緒方孝市の妻は「かな子」夫人
緒方 かな子(おがた かなこ、1973年3月4日 - )は、日本のタレント、元グラビアアイドルである。本名:緒方 可奈子(読み同じ、旧姓・矢川)。
夫は広島東洋カープ監督の緒方孝市。
別名義 中條 かな子
生年月日1973年3月4日
現年齢43歳
出身地 広島県広島市中区
かつてアイドルとして活動していました。
1991年(平成3年)に中條かな子として芸能界デビュー。桜っ子クラブさくら組の創立メンバーでもあった。当時はアーティストハウス・ピラミッドに所属し、グラビアを中心にアイドルとして活躍。学園祭の女王の異名をとった。その後も女優、歌手、パーソナリティーとして幅広く活躍したが、1996年(平成8年)に広島東洋カープ外野手の緒方孝市と結婚し、翌春限りでひとまず芸能界を引退。その後、広島を中心にタレント活動を再開。家庭生活と両立させながら現在も活動中。
★鈴木 誠也(すずき せいや、1994年8月18日 - )は、広島東洋カープに所属する東京都荒川区出身のプロ野球選手(外野手、内野手)。
出身地東京都荒川区
生年月日1994年8月18日(22歳)
身長体重181 cm 87 kg
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手、三塁手
プロ入り 2012年 ドラフト2巡目
初出場2013年9月14日
年俸1,700万円(2016年)
経歴
二松學舍大学附属高等学校
広島東洋カープ (2013 -
●選手としての特徴
50メートル走で最速5秒8を記録したほどの俊足や、投手経験を生かした強肩が武器。打撃面では、右手でバットを押し込む力が強いため、右打席から逆方向に長打を放つことができる。
広島への入団当初は、球団の育成方針の下で、内野手として経験を積んでいた。2015年からは、「それまで本格的に教わったことがなかった」という外野の守備に取り組んでいる。また、2016年の序盤に打撃フォームを根底から見直したところ、「トスバッティングの延長」でトップの位置を深く決めることだけを重視。打撃開眼につなげた。
広島入団後の2016年にオリックスとの交流戦で2試合連続サヨナラ本塁打を放った直後には、一軍監督の緒方孝市が、「神がかっていますね。今時の言葉で言うなら『神(かみ)ってる』よな」とのコメントを残した。
このコメントが報じられたことをきっかけに、「神ってる」という言葉が、「好調な鈴木やチームを象徴する表現」とのニュアンスでメディアやファンに多用。
同年のシーズン終了後には、2016年新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれた。
野球関連の言葉から唯一「ノミネート語」(全30語)に選ばれたことによるもので、野球関連の言葉としては、前年(2015年)の「トリプルスリー」に続く受賞であった。なお、12月1日の発表・授賞式には、発言者の緖方に代わって鈴木が出席している。
●表彰
ベストナイン:1回 (外野手部門:2016年)
ゴールデングラブ賞:1回 (外野手部門:2016年)
セ・パ交流戦・日本生命賞:1回 (2016年)
オールスターゲーム敢闘選手賞:1回 (2016年第2戦)
●記録
初記録
初出場:2013年9月14日、対読売ジャイアンツ18回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、7回裏に横山竜士の代打で出場
初打席:同上、7回裏に澤村拓一から二塁ゴロ
初安打・初打点:2013年9月16日、対読売ジャイアンツ20回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、4回裏に今村信貴から左前適時打
初先発出場:2013年9月25日、対中日ドラゴンズ22回戦(ナゴヤドーム)、1番・右翼手で先発出場
初本塁打:2014年9月25日、対東京ヤクルトスワローズ21回戦(明治神宮野球場)、1回表に石川雅規から右越先頭打者初球本塁打
初盗塁:2015年3月31日、対横浜DeNAベイスターズ1回戦(横浜スタジアム)、8回表に二盗(投手:ヨスラン・エレラ、捕手:黒羽根利規)